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裸足で走り回れるように!~綺麗な海へ海岸清掃<三世代交流事業③>

3回シリーズでレポートしてきた「三世代交流事業in坂ノ下」(10月15日開催)も最終回。今回は、地引網とお魚教室の後に行われた「海岸清掃」です。

開放的で清々しい気分にさせてくれる海――。
でも、その砂浜にゴミが落ちているとガッカリしてしまいます。見た目だけでなく、素足になる海水浴シーズンにはケガの原因にもなりますよね。

今回の三世代交流事業では、イベントでお世話になる海岸をきれいにしようと清掃タイムが設けられていました。
運営に携わった漁師たちが子どもたちに伝えたかったのは、魚を獲る楽しさだけではなく、地元の海を大切にする気持ちでもあったからです。

始まる前にみんなで説明を聞いています
世代を超えて清掃スタート!

子どもたちは、トングとゴミ袋を手に清掃スタート!30分ほどかけて坂ノ下海岸を隅々まで周りました。
残念ながら、探す苦労もなくゴミはそこらじゅうに……。細かなプラスチックが目立つようです。

子どもたちもニコニコしながら行っています
お母さんと一緒に
兄弟で一緒に

汗をぬぐいながら拾い集めていた小学4年生の女の子は、「海がきれいになるとうれしい」とにっこり。「汚れているとカメさんが死んじゃうから」と小さなゴミにも目を光らせていた5歳の男の子は、「きれいな貝も見つけた」と教えてくれました。そんな姿に漁師たちも、「改めて海の大切さを思う機会となった」と話していました。

今年で9回目となった「三世代交流事業in坂ノ下」は天候にも恵まれ、地引網の魚もたくさん獲れて無事終了。
このなかで漁師たちは、多世代をつなげる「架け橋」のような存在を担っていました。

そんな坂ノ下の漁師たちは、苦労や危険に日々さらされながら海に出ていることを知っていますか?
施設がないことで、砂浜に係留した重い漁船を人力で海に押し出したり、引き上げたりしているのです。波が荒い日は特に危険です。
波が大きいと漁船が転覆する危険性があります。沖に出ようとする際、大きい波に押し戻される経験やサーフィンを経験したことがある人なら、きっとわかるのではないでしょうか。

「人力」で台車を押して海へと出漁しています

地元のおいしい魚を食べることはもちろん、三世代交流事業のような活動を今後も継続していくためには、漁師たちがこの地で安全に働ける環境が必要不可欠です。海のプロフェッショナルとの関わりを通じた事業を継続していくためにも、鎌倉市では、ミヅキカマクラプロジェクトで鎌倉地区坂ノ下の漁業支援施設整備を進め、地元漁師を応援しています。