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脱・魚離れ!?〜漁師さんのお魚教室<三世代交流事業②>

第1回に引き続き、10月15日に坂ノ下海岸で開催された「三世代交流事業」をレポートします。

たくさんの魚が網に引っかかりました

子どもとその保護者、高齢者ら約350人が参加し、地元の漁師たちと力を合わせて挑戦した地引網。その結果、水揚量は30㎏を超える大漁となりました。
終了後、浜辺で開かれた子ども対象のお魚教室。先生は漁師の三留鋼太さんです。

漁師の三留綱太さん(右)

皆で獲った「イワシ」「スズキ」「マゴチ」「クロダイ」のほか、海へ出た漁師が水揚げした「セミエビ」「ハコフグ」を教材として授業が始まりました。

子どもたちに魚の豆知識などを伝授
大きな魚を網ですくっています

「このお魚は何かわかるかな?」。三留さんが子どもたちに尋ねると、参加した子どもは「それはスズキ!」と即答。その後も次々と正解を言い当てる子どもたちに、「自分より魚に詳しい子もいて大変」と思わず苦笑いをする三留さん。そんな子どもたちに負けじと、「カサゴは煮付けにするとおいしいよ」「カワハギの名前の由来は、簡単に皮がはげるからだよ」と三留さんも魚に関する豆知識を伝授。子どもたちは興味深そうに聞き入っていました。

どんどん感想をお話ししてくれます

「お魚大好き」という9歳の男の子は、「とても勉強になった。魚を食べたり、水族館に行くのが好きで、海の生き物のことをもっと知りたい」と満足そう。三留さんも、「子どもたちがワクワクと話を聞き、魚に興味を持ってくれてうれしかった。このイベントは楽しいですね。子どもたちにとって良い経験になったらと思う。これからも、このようなイベントを絶やさずに続けてきたい」と嬉しそうに思いを語ってくれました。

思いを語る三留さん
広報かまくら11月号特集(P2)でもインタビューを行いました!)

魚離れが叫ばれる昨今。理由はさまざまありますが、そのひとつとして「魚に触れる機会の減少」が挙げられるかもしれません。そんななか、三世代交流事業は子どもたちにとって、鎌倉の魚を食べる文化を知る絶好の機会となったはずです。

今回の企画を盛り上げてくれた漁師たち。毎日朝早くから海に出ていますが、施設が整備されていないことから、その作業環境はとても過酷なものです。鎌倉の伝統的な漁業文化が絶えることのないよう、鎌倉市もミヅキカマクラプロジェクトで応援しています。

第3回につづく