生きてる魚を目のあたり!〜一致団結 地引網<三世代交流事業①>
秋晴れとなった10月15日、坂ノ下地区の海岸で盛大に開催された「三世代交流事業in坂ノ下」――。2020年、2021年は新型コロナウイルスの影響により中止、2022年は3年ぶりの実施となりました。
9回目を迎えた今回は、想定を上回る約350人が参加。子どもとその保護者、高齢者、漁師と多世代が交流する機会となったイベントを3回シリーズで紹介していきます。
ロープの先に広がるワクワク感!
まず1回目は、この日の目玉企画「地引網」。
午前8時30分。イベント開始前に、網を仕掛けるため、漁師さんが沖合に船を走らせました。
それから2時間が経過した10時30分、網につながれたロープのまわりに参加者たちが集結。どの顔もワクワク感にあふれています。
さぁ、いよいよ引き上げ。皆で力をあわせて頑張りましょう!
周囲と息を合わせてロープを引く子ども、その姿を撮影する保護者、見守るシニア世代。ロープを引くたびに大漁の期待感が高まります。10分ほど経ったころ、いよいよ仕掛けた網が海面に見え始めました。
初めてふれる生きた魚の感触
引き上げた網には、所狭しと魚、魚、魚!
イワシ、スズキ、クロダイなどさまざまな種類の魚がかかっていて、子どもたちから大歓声があがりました。大人たちも、「こんなにたくさん獲れるの?」と驚くばかりです。
ピチピチとはねる魚を素手でつかんだ男の子は、「いっぱい獲れてよかった」と大喜び。
7歳の女の子も、「疲れたけれど楽しかった。魚はあまり食べないけれど、食べてみたくなった」とうれしそうです。
海がつなぐ人の縁
このイベントは、地域の高齢者たちが裏方として活躍しています。主催する実行委員会のメンバーに「みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)」も名を連ね、幅広い世代の交流を生み出しています。そして、参加者たちを海でつなぐ架け橋となっているのが地元の漁師たちです。
子どもたちが海へ関心を抱き、多世代が集うきっかけにもなっている三世代交流事業。こうしたイベントがずっと開催できるように、鎌倉市もミヅキカマクラプロジェクトで応援していきます。
第2回につづく