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はじまります、おウチの前でごみを収集する「戸別収集」〜令和7年4月から、「燃やすごみ」を一部先行地区から〜


鎌倉市の戸別収集、これまでの経緯

ごみをおウチの前で収集する「戸別収集」。令和6年(2024年)6月の鎌倉市議会定例会で、戸別収集の予算が可決されて、いよいよ令和7年4月から市内の一部先行地区で「燃やすごみ」の戸別収集を実施することになりました。

戸別収集、今後の流れ

令和8年4月からは全市で実施します。


今回、この記事ではこれまでのおさらいとして、「戸別収集」の実施決定までのプロセスを紹介します。

戸別収集、実は過去にも・・・

ごみを自宅の前で収集する「戸別収集」は、平成24年から平成28年にかけて鎌倉の一部地区で「戸別収集モデル事業」として実施されていました。過去のインタビューでは、以下のような市民の声が聞かれました。

  • 「賛成です。むしろモデル事業から継続してほしかったですね」

  • 「ごみ出しが楽になりました。家の敷地内に出すだけなので、20m離れたクリーンステーションよりも便利でした」

モデル事業当時(平成27年)に行ったアンケートでは、モデル地区は約82%が戸別収集に対してポジティブな意見を持つ一方、従来のクリーンステーション収集を続けている地区は75%が「現在の(クリーンステーション)収集のままでよい」と回答しました。
その後、平成27年12月の市議会でモデル事業の延長を提案しましたが、費用対効果や市民理解が得られていないことへの懸念等を理由に延長実施が見送られ、平成28年2月、「戸別収集モデル事業」は終了しました。

「戸別収集」再始動、ごみ出しにかかる負担を減らし、持続可能な収集体制を

その後、引き続き実施に向けた課題整理を行ってきました。クリーンステーション収集から戸別収集に切り替えることで、次の3つのメリットが期待されます。

  1. 市民のごみ出し労力の軽減(高齢者や子育て世帯の負担を軽減)

  2. クリーンステーション収集にかかる負担を軽減(クリーンステーション管理の負担やカラス等によるごみ散乱被害を減少)

  3. ごみ出し責任の明確化でごみの分別を促進(ごみの減量・資源化の促進)

令和4年度は審議会での議論が開始され、廃棄物減量化等推進員や自治会・町内会説明会参加者を対象としたアンケートでは戸別収集に対して賛成53%、反対24%という結果が出ました。令和5年度の審議会*1での議論やパブリックコメント(賛成6割:反対4割)等を経て、令和7年4月から、一部地区で先行的に燃やすごみの戸別収集を実施します。令和8年4月からは全市で燃やすごみの戸別収集を展開していく予定です。

*1 審議会(鎌倉市廃棄物減量化及び資源化推進審議会)


「ナルホド事始め」では、今後も戸別収集に関して下記のようなトピックで紹介をしていく予定です!

  • 戸別収集のメリットとは!?

  • 戸別収集でどのようなことを準備しておけばいいのか!?

皆さまの生活に関わる「戸別収集」。ぜひ、ご関心をもっていただければと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます!