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鎌倉給食はイートローカル、美味しそうっ!~地元鎌倉の魚が子ども達の給食に~

「イワシのカレー揚げ」「サバの甘辛焼き」「シラスのかき揚げ丼」「アカモクみそ汁」――。

どれもおいしそうですが、海辺の食堂のメニューなどではありません。

では、何のメニュー?

これ、鎌倉市内の小中学校で提供されている給食メニューの一例なのです。「シラスのかき揚げ丼」なんて、まさに鎌倉らしい一品だと思いませんか?

すごーく美味しそうな鎌倉の海産物

世代を超えて皆から長年愛されている給食。

シラスのかき揚げ丼(左下)、アカモクみそ汁(右下)がメニューに組み込まれた給食(小学校)

実は、鎌倉市内の小中学校で提供されている給食の材料となっている一部の海産物は鎌倉の海で水揚げされたもの!地元の海の新鮮な魚を使って調理をされた給食を食べることができるなんて、まさに海のあるまち鎌倉の学校に通っているからこそですよね。

イワシやサバ、カマス、ワカメ、タコなど、

\香ばしくてジューシー/ 
イワシのカレー揚げ(中学校)
\甘辛だれがしっかり染みてる/
サバの甘辛焼き(中学校)
\外はサクサク、中はふわふわ/
カマスの天ぷら(小学校)
\肉厚でしっかりとした歯ごたえ/
ワカメと野菜のサラダ(小学校)
\旨みが口の中に広がる/
タコそぼろ丼(左)(小学校)

提供されるメニューによって地元の海に生きる魚を知ることで地産地消について学んだり、旬の魚から季節感を学んだり……。
給食を通じて得るものは数多くあることでしょう。もしかしたら、たくさん給食に登場する機会があることで漁師さんに興味が湧き、将来の夢が「漁師」となる子もいるかもしれません。

また、鎌倉の海で獲れたワカメは漁師さんが直接学校に届けています。子どもたちからすれば、普段、生活のなかで漁師さんと接する機会はあまりないかもしれませんが、「自分たちの手で水揚げした海産物を学校まで届けてくれた」なんていう話を聞いたら、きっと漁師さんの存在を身近に感じられるはず。

漁師さんは海を支える縁の下の力持ち!

このように、鎌倉の漁師さん達は魚を獲るだけではなく、子どもたちに地域で獲れる地場の食材に触れる機会をつくったり、地元に古くから伝わる文化を絶やさず継承していたり、多くの種類の魚が生きる豊かな海を守ったりさまざまな活動をしています。
漁業や漁師に興味をもつ子どもが増えることは、大漁と同じ位の喜びかもしれませんね。

ところで、坂ノ下を拠点とする漁師さん達が困難に直面しているのを知っていますか?それは、船を保管する場所が砂浜しかないこと。漁に出るたびに、重たい船を海まで人力で運んでいます。そこで、鎌倉の漁師に迫る危機が生じているのです。

ベテラン漁師であっても、この作業は一苦労。海が少しでも荒れていれば波打ち際で船がひっくり返されることもあるため、危険を避けるために出漁を断念せざるを得ないこともたびたびあるのだそうです。
漁師さん達が安心して働ける環境を整備するために、拠点となる施設、すなわち「漁業支援施設」の整備が求められています。

市では、鎌倉の漁業を絶やさず継続していくことができるよう、安全に漁業を続けられる環境を整える計画「ミヅキカマクラプロジェクト」を進め、これからも海のあるまち鎌倉のさらなる発展に努めてまいります。