デジタルを活かした鎌倉のまちづくり~地域のお祭りで可視化されるまちの声
こんにちは。政策創造課スマートシティ担当の松村です。
これまで、「デジタルから見た世界のまちづくり」と題して、オンラインプラットフォームを活用した世界の先進的な市民参加の取組について紹介しながら、「デジタルを活かした鎌倉のまちづくり」について考えてきました。
デジタルを活かした鎌倉のまちづくりの特徴は、オンラインプラットフォームだけでなく、対面の市民対話やワークショップも組み合わせて、幅広い市民の皆さんの意見を反映させることを目指していることでした。
この「オンライン」と「対面」を組み合わせて、幅広い市民の皆さんの意見を反映させるとは、一体どういうことなのでしょうか?
今回の記事は、このオンラインと対面を組み合わせた西鎌倉地域での新しいまちづくりの取組をより多くの地域の皆さんに知っていただくために、11月23日(祝/木)に西鎌倉小学校で開催された「ふれあい広場」に参加してきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。
西鎌倉の地域のお祭り「ふれあい広場」
まず、ふれあい広場がどんなイベントかと言うと、地域のふれあいとつながりの創出を目的に、西鎌倉地区町内会・自治会連合会と西鎌倉小学校PTAが主催する地域のお祭りです。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、4年ぶりに西鎌倉小学校での開催となりました。
会場の西鎌倉小学校に、イベントやあそびの広場、屋台村、わいわいマルシェ、まちの情報コーナーなど、地域のお店や団体等による様々な出店がされ、地域の小中学生や保護者の方など、地域の皆さんで賑わっていました。
可視化されるプロジェクトへの反応
そんな西鎌倉のお祭り「ふれあい広場」に来られた地域の皆さんに、西鎌倉地域で進めているオンラインと対面を組み合わせた新しいまちづくりの取組を知ってもらうため、今回、政策創造課もブースを出展させていただきました。
ブースでは、これまでの取組を通じて地域で考えた「出かけたくなる目的」を充実させる4つのプロジェクトのイメージを生成AIでイラスト化したものや、これまで進めてきた取組の概要について展示し、来場された方に「これがあったらいいな!」と思ったプロジェクトにシールや意見を貼ってもらいました。
「出かけたくなる目的」を充実させる4つのプロジェクトがどのように生まれてきたのかについては、こちらの記事でご紹介しています。
プロジェクトのイメージを生成AIでイラスト化したことで、少し難しいプロジェクトの内容も、直感的に理解しやすく、当日は小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い世代の方から多くのシールや意見を貼っていただけました。
地域のお祭りという、対面のイベントだからこそ、既に取組を知っている方だけでなく、これまでの取組を知らなかった方も含めて、多くの皆さんの意見を取り入れることができます。
この議論の発展・膨らみこそが、オンラインと対面を組み合わせることの1つの強みと言えます。
さらに、ブースにお越しいただいた地域の皆さんと直接お話ができたことで、西鎌倉で暮らす中で感じられている課題感などをお聞きすることができ、西鎌倉のまちについてさらに理解が深まりました。
「オンライン」に投稿された意見をもとに、「対面」のワークショップやイベントで、より多くの地域の皆さんの意見を取り入れていく。これが鎌倉が目指している、オンラインと対面を組み合わせた新たなまちづくりの仕組みです。
次のSTEP「プロジェクト実施」へ
さて、オンラインと対面を組み合わせて地域で考えてきた「プロジェクト」ですが、いよいよこれからは実施に向けてSTEPが進んでいきます。
どのように取組を進めていくかについては、また次の記事でお伝えしていきますので、少しでも「面白そうだな!」と感じた方は、是非プロジェクトに参加してみてください。
また、こちらのオンラインプラットフォーム「Liqlid」からは、ふれあい広場当日の皆さんのご意見だけでなく、これまでオンラインに投稿されたご意見も見ることができますので、是非ご覧ください。