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教育委員会、なぜペンギンなのか? | なぜそれ制作後記

こんにちは、ナルコト事務局の林です。(ナルコトについては、こちらの記事をご一読ください) 先日(2021.9.16)、文章や写真、音声を投稿することができるメディアプラットフォーム『note』において、鎌倉市公式note「ナルホド事始メ」と「鎌倉市教育委員会note」の2つのアカウントを立ち上げました。この2つのアカウントの運営方針の1つとして「読み手ファースト 〜書き手都合で書かない。読み手を想像して書く〜」というポリシーを掲げています。「間違わない」ことに注意をしつつ「読み手」にとって「関心をもってもらえる・読みやすい」を一番に大切にしています。行政の計画や取り組んでいる事業の名前をみて「これ、なにやってんだろう」と思ったことはないでしょうか?鎌倉で動いている事業をすべて紹介することはできませんが、2つのアカウントで展開されるマガジンの名前や、そこで表現されているデザインにいたった背景などを「なぜそれ制作後記」として紹介していきますので、鎌倉で動いている事業にすこしでも関心を持ってもらえるとうれしいです。

「なぜそれ制作後記」の第1回は、鎌倉市教育委員会note で展開されているマガジン「進メ、鎌倉ペンギン」の、ヘッダー画像を制作してもらった広報課デザイナーの池田さんに聞きました。

ーーー 池田さん、これはまた行政らしからぬヘッダー画像ですね。(林)

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広報かまくら』7月号から、同タイトルで鎌倉市教育委員会の取組を紹介する連載が始まって、その見出しデザインを制作したのがはじまりです。今回のトップ画像はその発展系みたいなものですね。(池田さん)

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(広報かまくら令和3年7月号・8月号・9月号に掲載されたコラム)

ーーー このようなカワイイ雰囲気にした意図を伺えますか?

「広報かまくら」で、「鎌倉の学校教育で進めていること・教育委員会の活動などを紹介していきたい」ということでタイトル名を伺った時に、「ファーストペンギン」というキーワードが出ました。勇気を持って真っ先に海に飛び込んでいくペンギンのことを指す言葉で、ビジネスでも新しいことを真っ先に進める姿勢として使われていますね。子供たちが好奇心を持ってワクワクしながら新たな学びの世界へ飛び込んでいくことに加え、子どもたちのために頑張っていこうという教育委員会の決意を明るく元気で楽しそうな世界観として表現できたらと思いました。

ーーー 広報の見出しにある「しなやかに泳ぐ」というコピーもポイントですね。

「しなやか」って心がリラックスしていたり楽しんでいる気持ちがあってこそ実現できる状態だと思うんですよね。もがき、あがきながら必死になって進むんじゃなくて、社会の流れにたいしてそれぞれの個性を活かしてスムーズに進んでいく感じがします。鎌倉市では時代の流れに応じた教育を実現するための、さまざまな取り組みをはじめているというお話も伺いました。日々変化していく社会状況の中で、子供たちが未来の社会をしなやかに泳ぐ力を育んでいく過程は、大人にとっても、子供にとっても「楽しさ」とともにあってほしいですよね。

ーーー ヘッダー画像のデザインにはどのような狙いがあるのでしょう?

たくさんの応援を受けながら未来に向かっていく姿、というテーマを最初に伺って、それを表現しました。マラソン中継でランナーたちが、沿道でたくさんの旗を振られながらゴールを目指して走る光景を目にしたことがある方も多いと思いますが、広報の見出しにいるペンギンたちが、今度は周囲からのたくさんの声援や喝采を受けながら未来へと向かっていく、そんなワクワクキラキラしたイメージのヘッダー画像で、記事内容への期待感をより高められればと思ってデザインしました。この先、記事を読むその人も応援者のひとりとして、温かい声援を投げかける気持ちになってもらえたら嬉しいですね。

ーーー よく見ると、ペンギンたちのポーズや表情も様々ですね。

ひとりひとりが個性豊かに、それぞれの楽しさを持って進んでいってくれるといいなと思っています。感じ方も学び方もみんな違うけれど、向かう先の未来には素敵なことが待ち受けている、そのような想いもあります。

ーーー なるほど、お話しを伺ってよく分かりましたし、より絵の楽しさが伝わってきました。また他の制作物の話も聞かせてくださいね!

いかがだったでしょうか。事業の背景にある考えや思いを伺うと、この「鎌倉ペンギン、カワイイぞっ!」と、より愛らしく思えるから不思議です。今後も「なぜそれ制作後記」では鎌倉市公式note「ナルホド事始メ」と「鎌倉市教育委員会note」にあるマガジンの名前や、そこで表現されているデザインを中心に背景を紹介していきます。

聞き手・文章 広報戦略ディレクター 林マサツグ

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