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自分の「まち」について意見を言ってみませんか?~市民参加型オンライン共創プラットフォームとは~

こんにちは。政策創造課スマートシティ担当の松村です。

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以前、こちらの記事で、「2022年度から2025年度までの4年間は鎌倉のスマートシティのインストール期(導入期)であり、市民の抱える課題を起点として、鎌倉らしいスマートシティの取組を推進していく新たな基盤を構築していきます。」とお伝えしましたが、皆さんは覚えていますか?

実は、そんな新たな基盤の一つである、より多くの市民の皆さんの声を集めて政策に反映させるためのプラットフォームづくりが、2022年11月からスタートしていますので、ご紹介していきたいと思います。

日常生活で「まち」に「もっとこうしてよ!」と思ったことってありませんか?

突然ですが、皆さんは、今暮らしている「まち」について、「こんなところがあったらいいな」「こんなことができたらいいな」なんてことを思ったことはありませんか?
ちょっと思い返してみると、誰しも一度はそんなことを思ったことがあるんじゃないかと思います。でも、そういった考えを言う機会はあまりなかったんじゃないでしょうか?または、言ったことがある方も、紙に意見を書いて提出したり、市民対話やワークショップなどの会場に足を運んだり、「なんか面倒だなあ」と思われたんじゃないかと思います。

もし、こういった「悩み」や「意見」を、市役所に対してより手軽に発信できるようになったらいいなって思いませんか?

実は、欧州などでは、デジタル技術を使ってこれを実現する様々なオンラインプラットフォームが存在しているんです。有名なものだと、例えば、バルセロナ(スペイン)の参加型合意形成プラットフォーム「Decidim」や、ヘルシンキ(フィンランド)の参加型予算編成プラットフォーム「Omastadi」などがあります。デジタルツールであることもあり、選挙の投票率などが低下する中でも、特に若い世代の市民参加の拡大に繋がっているようです。多いケースでは、4万人程の方が参加されているそうです、すごいですよね!

そして、実はこの鎌倉市でも、スマートシティの取組の一つとして、より多くの市民の意見やアイデアを計画や構想などに取り入れたまちづくりを進めていこうと「スマートフォンやパソコンから簡単に意見を投稿できるプラットフォーム」を導入し、現在、西鎌倉地域をフィールドとした試験運用を進めているんです。

この試験運用では、西鎌倉地域の「魅力」「課題」についての意見募集から、議論を重ねていくテーマを導きだし、「いつまでも住み続けたい西鎌倉」にするためにはどうすればよいか、みんなで一緒に考えています。

あなたの意見、市民参加型オンライン共創プラットフォームが受け止めますよ

市民参加型オンライン共創プラットフォームは、テーマに沿って皆さんが自由に意見やアイデアを投稿することができるツールで、西鎌倉地域をフィールドとした試験運用では、まず、「西鎌倉地域の好きな場所」「行きにくい悩み」などについて意見を募集しました。

皆さんから投稿された「西鎌倉地域の好きな場所」
付箋に書いたように分かりやすく表示されます

意見の投稿方法はとても簡単!意見を入力し、投稿ボタンを押すだけです。画面上では、自分や他の人の意見が、付箋に書いたような形で表示されるのでとても見やすいですよね。しかも、他の人の意見に「いいね!」したり、引用して意見を投稿したりもできるんです。

さて、ここに大小含め色々な言葉が表示されていますが、これが何か分かりますか?

「行きにくい悩み」に対する意見の中でよく出てきたフレーズ
出現頻度が高いものは文字が大きくなっていきます

実はこれ、皆さんが投稿した意見の中でよく出てくる「フレーズ」を、テキストマイニングという手法で分析して表示している「ワードクラウド」と呼ばれるものです。議論の中で出てくる頻度の高い「フレーズ」は文字が大きくなっていきます。ワードクラウドを見れば、投稿内容の一つ一つを見なくてもざっくりと議論の方向性が掴めるので、途中からでも気軽に参加できるんです。

会って話す必要はない?オンラインだけでいいの?

じゃあ、「オンラインで意見が言えることだし、対面の機会は必要ないんじゃない?」と思われた方もいるかもしれませんが、対面の機会も必要なんです。皆さんどうしてか分かりますか?

オンラインと対面それぞれの役割

オンラインは、時間や場所にとらわれないため、参加者の層にかたよりがでにくく、テキストで簡単に意見が投稿できるため、主張の強弱がでにくいことが特徴です。
それとは反対に、対面のワークショップなどは、日時等により参加者の層が限定され、主張の強弱が出やすいと言われています。その一方で、場の雰囲気も手伝って議論が活発に進みやすいため、オンラインに投稿された様々な意見をもとに、意見をより広げたり、議論を深めやすいことが特徴なんです。

そこで、昨年の11月19日(土)に西鎌みんなの家で開催した、対面のワークショップでは、オンラインに投稿されている皆さんの「悩みごと」を見ながら、さらに意見を広げ、その後、「ご近所など周辺の方の行きにくい悩み」に視点を変えて、議論を発展させました。

ワークショップの様子(11月19日開催)

また、ワークショップで出てきた意見をリアルタイムでオンライン上に投稿していくことで、当日ワークショップに参加できなかった人も、どんな意見が出たのか後からでも見られるようにしました。

「西鎌倉地域の移動」をテーマとした実証実験!皆さんも意見を言ってみませんか?

この西鎌倉地域での試験運用ですが、現在、オンラインに寄せられた意見とワークショップで深めた議論をもとに、「西鎌倉地域の移動」をテーマとして、意見やアイデアを募集しています。

まずは、12月12日から「西鎌倉地域で歩いて出かける時ってどんな時?」「どうなったらもっと出かけやすく、または、出かけたくなると思いますか?」の2つについて新たにオンライン上で意見を募集しています。

また、1月14日(土)には、腰越学習センターにて、オンラインに投稿された意見をもとに、さらに議論を深めるためのワークショップを開催します。まだ、参加申込を受け付けていますので、是非お申込ください!

1月14日に開催するワークショップのチラシ

この記事の最後に、市民参加型オンライン共創プラットフォームと、1月14日に開催するワークショップの参加申込のリンクを貼っていますので、お気軽にご参加ください。
皆さんの意見で鎌倉のまちを一緒に創ってみませんか!

市民参加型オンライン共創プラットフォームのログインはこちらから

ワークショップ(1月14日開催)への参加申込はこちらから


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