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自らの手で暮らしをちょっと豊かに~誰もが楽しみながら作り手になれる「Fab」とは~

こんにちは。政策創造課スマートシティ担当の松村です。

鎌倉市が推進するスマートシティの取組は、市民の皆さんが自分のまちで活動する「市民力」と現代の「最新のテクノロジー」を組み合わせて、「人々の暮らしやすさ」「まちの魅力」を向上させることを目指していることは、これまでの記事でもお伝えしてきました。

そんな鎌倉市のスマートシティの取組の1つにFabファブという考えがあります。今回の記事ではこの考え「Fabファブ」についてご紹介したいと思います。

Fabとは?

さて、いきなりFabファブと言われても「何それ?」という方がほとんどかと思います。私もその1人でした。

Fabファブとは、「Fabrication(ものづくり)」「Fabulous(素晴らしい)」という2つの言葉を掛け合わせたものです。3Dプリンターやレーザーカッター、3Dスキャナーといったデジタルファブリケーション(デジタル工作機械)を使って、自分たちで設計から制作まで行うものづくりのことを言います。

「Fab」に込められた2つの言葉の意味

Fabファブとは、こうしたデジタル工作機械を活用して、自分の頭の中のアイデアやイメージを簡単に形にできる「楽しみながら行うものづくり」と言えるでしょう。

現代は「誰もが作り手になれる」時代なんです。デジタル工作機械の普及によって、ものづくりは、私たちの暮らしにより身近なのとなっています。

活用の幅は無限大

こうしたデジタル工作機械ですが、テレビなどで見たことはあっても、実物を間近で見たり、実際に自分が使うことをイメージしたことがある方は少ないと思います。(最近まで私もそうでした。)

デジタル工作機械は、暮らしの中でふと思いついた「あったらいいな」や「こんなのどうかな」というアイデアやイメージを世の中に出ているものから探すのではなく、自分で楽しみながら形にすることを可能にしてくれるツールです。まさに「ものづくりの民主化」と言えます!

このデジタル工作機械を活用することで可能となる「ものづくりの民主化」は、スマートフォンが生み出した現象に私は似ていると感じています。

スマートフォンとデジタル工作機械

スマートフォンは、情報を受け取るだけでなく、情報を発信する手段を大きく変えて「情報発信の民主化」を進めました。 おかげで私たちは今、自分の意見やアイデアなどを簡単に発信することができ、多くの人に影響を与えることができます。

また、スマートフォンは、世界中の人々に対し情報を発信できるだけでなく、コミュニティを形成することも可能なツールであり、私たちの生活の中で活用できる範囲はどんどん広がっています。

自らの手で暮らしをちょっと豊かに!

スマートフォンが、私たちの情報発信やコミュニティ形成をとても簡単にしたように、デジタル工作機械は、私たちの「あったらいいな」や「こんなのどうかな」といったアイデアやイメージを形にすることをより身近なものとしてくれます。

なにより、楽しみながら作ることができるのです。自らの手で、暮らしにあったらいいなと感じたものを形にすることで、暮らしは“ちょっとずつ”便利に、そして豊かになるはずです。

暮らしを便利・豊かにしてくれる「Fab」

国内初?

ここまで「Fabファブ」という考えについて説明してきました。鎌倉市は、「Fabファブ」という言葉に「自らの手で楽しみながらものづくりをすること」という意味を込めています。

そして、実は日本で初めてFabcity宣言を行った自治体でもあります。

次回の記事では、Fabファブに込めた想いなどを紹介していきます。