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「再生可能エネルギー100%の電気」って?

こんにちは、市民ライターの田辺です。鎌倉市公式noteマガジン「そらうみまちきれい」では、鎌倉市の環境に関する取り組みについて紹介します。

御成町の中央図書館に行った時、こんなポスターを発見!

中央図書館に貼られていたポスター

「再生可能エネルギー100%の電気」ってどういうもの?鎌倉市のホームページで調べてみました。

市の施設で使う電気の約3割を再生可能エネルギーで

「再生可能エネルギー100%の電気」を使用している市の施設は、現在、鎌倉市役所本庁舎、各行政センター、市立の小中学校、福祉センター、体育館など57施設もあります。このような規模で導入している自治体はまだ少ないそうです。

再生可能エネルギーとは、限りある化石燃料を使用せず、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなど永続的に使い続けることができるエネルギーのこと。再生可能エネルギーで発電する際は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素が発生しません。

化石燃料を使用しない再生可能エネルギー

鎌倉市では2020年2月に「鎌倉市気候非常事態宣言」を表明し、2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにすることを目指しています。それを達成するために、2021年2月から市の公共施設の多くを再生可能エネルギー100%の電気に切り替えました。

2019年の電気使用量の実績では、導入容量は約1,026万kWh。市施設全体の電気使用量の約3割を、再生可能エネルギー100%の電気に切り替えたことになります。これにより、年間4,800トンの二酸化炭素を削減出来ました。

身近な施設で使用している電気が再生可能エネルギー100%だったとは!気付かないところで地球温暖化への対策が行われているのですね。

気候変動への対応が急がれます!「鎌倉市気候非常事態宣言」


温暖化など気候変動が原因となっている異常気象により、世界各地で甚大な被害が発生しています。鎌倉市も例外ではありません。今後、地球温暖化による猛暑だけでなく、集中豪雨の増加や、台風が巨大化するといった指摘も。大雨による浸水や土砂災害といった、二次災害も懸念されます。

この危機に対処するため、二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「脱炭素」社会を目指した動きが加速しています。鎌倉市では、国に先駆けて2020年2月、「鎌倉市気候非常事態宣言」を表明しました。

「鎌倉市気候非常事態宣言」では、次の3つの項目について取り組むことを明確にしています。

1.気候危機の現状について市民や事業者と情報を共有し、協働して全力で気候変動対策に取り組みます。

2.2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロ(=カーボンニュートラル)にすることを目指します。

3.市民の命を守るため、気候変動の適応策として風水害対策等を強化します。

「適応策」とは、温暖化による気候変動に備えること。例えば、災害に強いまちづくりや熱中症対策の情報提供などです。

鎌倉市では、みらいの地球のために「緩和策」と「適応策」を進めます。
※「緩和策」とは温室効果ガスの排出の抑制や、森林等の吸収作用を保全及び強化することで、地球温暖化の防止を図るための施策

カーボンニュートラル実現に向けてわたしたちができること

鎌倉市では、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロ(=カーボンニュートラル)にすることを目指しています。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること。つまり、使うエネルギーを極力少なくすることなどにより、二酸化炭素などの温室効果ガスをなるべく排出しない生活を心掛け、それでも排出せざるをえなかった分を植林、森林管理などで吸収したり、人為的に除去することで、「実質ゼロ」にすることを意味します。

カーボンニュートラルのイメージ図

カーボンニュートラル実現に向けてわたしたちが出来ること、それが「COOL CHOICE(クールチョイス=賢い選択)」。         

「COOL CHOICE」としては、次のようなことが考えられます。

・省エネ製品の活用、買い替え
・家庭でのエネルギーの使い方を見直す
・クールビズ(COOL BIZ)・ウォームビズ(WARM BIZ)
・公共交通機関や自転車で移動する
・エコドライブに取り組む
・再生可能エネルギーで発電した電気の使用

カーボンニュートラルに貢献する電気製品や車などを購入する際に役に立つ情報もありますので、ぜひチェックしてみてください。

CEV(クリーンエネルギー自動車)を購入する際には国等の補助制度があります。

これらの制度を上手に使いながら、私たちもカーボンニュートラルに貢献していけると良いですね。

次回は「容器製品プラスチック」の現場レポートをお届けします!