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おウチの前でごみ出しピック~戸別収集ってどう思う?市民アンケート結果!

こんにちは。ごみ減量対策課の中澤です。

これまでの記事では、市で検討を進めている、ごみをおウチの前でピックする「ごみの戸別収集」について、導入を考える理由や、過去のモデル事業で戸別収集を経験した市民の方へインタビューをした内容などを通じて、戸別収集とはどのようなものか、導入するメリットやデメリットなどをお伝えしてきました。

今回は、2022年8月から2023年3月に実施した戸別収集に関するアンケート調査結果をお伝えします。
このアンケートは廃棄物減量化等推進員や自治会・町内会説明会に参加された方などにお聞きしました。
ご回答いただきました548名の皆様、ご協力いただきありがとうございました!


Q1. 戸別収集についてどのようにお考えですか

賛成・どちらかといえば賛成が53%、反対・どちらかといえば反対が24%という結果。どちらともいえないが21%ということから、より丁寧な制度の説明が必要だと思われます。

賛成理由を見てみると、
「小さい子どもがいるため、当番での清掃が負担」になっていたり、「年を取ってごみを持って出しに行くのが大変になった」など、クリーンステーションの管理面や立地に対する不満が見えてきました。
確かに小さい子どもがいる家庭はごみを出すだけで精一杯で、清掃までするとなると相当な負担です。
戸別収集になれば子どもを連れて、ごみ出しに行くのも楽になりますし、清掃の手間がなくなることは子育て世代はとても助かりますね。

また、高齢者にとっての負担も見過ごせません。
鎌倉は坂道が多く、重いごみを抱えて遠いクリーンステーションまで歩くことは容易ではありません。

山積みになったごみ。重いごみを運ぶことは容易ではありません。


反対理由で挙げられているように「収集の効率低下」や「収集員の負担増加」については課題として、よく検討していく必要がありますが、戸別収集の実現による具体的なメリットも大いに期待されていることが分かります。


Q2. 戸別収集の対象品目について


「1品目から開始し段階的に戸別収集に変更」と「全品目を一斉に戸別収集に変更」という回答が同数で最多となりました

意見が分かれていますね。
全品目戸別収集を目指していますが、戸別収集を開始する際の収集品目については1品目または複数品目からはじめるのか、全品目を一斉にはじめるのかはよく検討する必要がありそうです。

Q3. 普段お使いのクリーンステーションについて


「分別されていないごみが出されている」という回答が最多である一方で、「特に問題はない」という回答が2番目に多くありました

「分別されていないごみがある」、「動物による被害がある」が上位にランクインしています。
私の近所のクリーンステーションでも分別されていないごみや、カラスに荒らされた跡を目にすることがありますが、こうやってグラフでみると、みなさん同様の悩みを持っていることが分かります。

カラスに荒らされた集積所

戸別収集になった場合には、各家庭で責任をもってごみ出しをすることになりますので、分別されていないごみについては解消されそうです。

「特に問題はない」が2番目なのは少し意外でした。
鎌倉市民のリサイクルへの意識の高さや普段から地域の方と顔の見える関係性が構築できていることから、適切にクリーンステーションが管理されていることがうかがえますね。

Q4. 戸別収集についてのご意見等

「他市で実際に経験していたが、とても楽。各自責任を持って、分別もしっかりするようになります。」といったメリットがある一方で、「経費が増大しすぎる」「残されたごみによる景観悪化」といったようなデメリットの声もありました。
また、鎌倉の地形に着目し、「地域によって収集方法を選択性にする」といった提案もあり、私たちが考えていなかった新たな視点のご意見もいただきました。日頃から市民サービスの向上を模索する私たちにとって、とても貴重なご意見でした。

未来を見すえた持続可能なごみの戸別収集に向けて

今回のアンケートでは約半数の方が戸別収集について賛成のご意見であることが分かりました。
反対のご意見をみると、収集経費の増加や収集員の負担増加に対するご心配の声が多く、現在、市ではそれらの課題を解消すべく、無理のない収集ルートの構築や経費抑制策などを検討し、実施内容に反映していこうとしています。

収集員の負担増加を心配する声を多くいただきました

また、2月22日(木)から「鎌倉市における戸別収集のあり方について」方針(素案)の意見公募を実施することになりました。
ご意見の募集期間は2月22日から3月22日までです。
提出方法などの詳細はこちらをご覧ください。
皆さまからのご意見をお待ちしております。