公共施設の“あさって”~公共施設の“あさって”これまでの延長線ではなく1.5歩先の未来で活躍する施設って?②
この連載は、広報かまくら令和5年5月号に掲載しています。
「図書館・学習センター」
こんな図書館があったらいいな
「ジャングルみたいに葉っぱがいっぱいおいしげってる図書館」「ゴロゴロしながら本が読める」「本だながすべり台になってる」「ボードゲームや食堂があるといいな」
鎌倉市図書館では昨年、これからの図書館の在り方について市民のニーズやサービス状況などを知るため、アンケートを実施しました。大人854件、子ども110件、たくさんの回答をいただきました。冒頭は子どもたちからの「あったらいいな」のアイデアです。
学習センターの利用率
学習センターでも令和3年度に、利用に関するアンケートを実施しました。回答者のうち、なんと半数以上(54%)が学習センターを利用していませんでした。改善点として「参加してみたいと思える企画を」という意見のほか、「落ち着いて、気楽にロビーで過ごせるとよい」「多世代が自由に集まれる場所になるとよい」という意見が目立ちました。
実は図書館でも、「ちょっと休憩の場所として」「自習・ワーキングスぺースとして」使いたいなどの回答が寄せられました。図書館・学習センターそれぞれが本来持つ役割だけでなく、さまざまな用途に合わせて気軽に立ち寄れる場所が求められていることが見えてきました。
みんなが集う場所へ
ところで、図書館アンケートの結果からもう一つ、興味深い傾向が見えてきました。こちらは大人の回答です。「市内の大学の研究者から、素人にも分かる研究報告が聞ける」「プロの朗読が楽しめる」「より豊かな時間を過ごせる場所」─これらは生涯学習につながる提案です。もし、図書館と学習センターの機能が組み合わさったら、もっとたくさんの人が利用したくなるかもしれません。さらに、子どもたちがワクワクするようなアイデアが加わったら、これまでにない場所がまちに生まれることでしょう。
今、市役所の移転や深沢のまちづくりなど、老朽化に伴う施設更新の検討が進んでいます。皆さんは、次の時代の図書館や学習センターはどんな「場所」であってほしいでしょうか。
(中央図書館・生涯学習課・広報課)