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公共施設の“あさって”~公共施設の“あさって”これまでの延長線ではなく1.5歩先の未来で活躍する施設って?④

この連載は、広報かまくら令和5年7月号に掲載しています。


運動だけじゃない。
スポーツ施設、これからの役割

市役所が深沢に移転してくると、スポーツ広場はなくなってしまうの?

これは市民からの質問です。

市役所の移転先として検討している湘南深沢駅前には、「深沢多目的スポーツ広場(令和6年1月31日をもって暫定利用を終了)」があり、休日ともなると野球、ラグビーなどの団体でにぎわっています。
このほかにも市内には笛田公園(野球場・庭球場・多目的広場)、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区多目的グラウンド、体育館・武道館などがあり、たくさんの人がスポーツを楽しんでいます。

ただ、他自治体と比べて規模が小さいため、不満を抱いている人もいるかもしれません。

質問への回答の前に、まずは市特有の地形や背景から考えてみたいと思います。

平地が少ない特有の地形

正面に海、三方を山に囲まれた鎌倉──地の利を生かして鎌倉幕府が発展したことはご存じのとおりです。昭和に入ると急激な都市化で多くの樹林地を失いましたが、活発な市民運動に支えられ、自然環境を保全するため宅地開発予定用地を取得するなど取り組みを進めてきました。
少ない平地、入り組んだ坂道など、不便はありながらも、市民の皆さんと共に自然環境を大切にしてきたことで、今の鎌倉の姿があります。

普段はスポーツ施設、災害時は復旧拠点に

さて、冒頭の質問ですが、安心してください。

答えは「NO」です。

新庁舎・消防施設と隣接して、グラウンドと総合体育館を整備する計画となっています。
そして、これには大きな意味があります。

災害時、スポーツ施設は機能を変える──復旧支援、救援部隊・物資の受け入れ(受援)、避難場所などとして活用するのです。前回の記事で、災害時には市役所に「災害対策本部」を設置することを紹介しました。

市役所・消防施設・広いスペース(スポーツ施設)が一体となって機能することで、受援力が高まり、効率よく復旧活動につながる──これも過去の災害で得た教訓です。

なお、深沢多目的スポーツ広場は来年1月末で閉場、その代替場所を用意します。
(令和6年1月31日をもって暫定利用を終了し、山崎浄化センタースポーツ等広場で利用を開始しています。<令和6年3月時点>)

市のスポーツ施設は団体利用が主ですが、予約のない時間帯は個人で利用できます。
個人の利用枠を設けて、多くの人が使えるよう工夫している施設もあります。

平日は比較的空きが多いので、ぜひご利用ください!

(スポーツ課・広報課)

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