みんなで遊べる公園~「遊ぶ」へのハードルをとりのぞく(前編)
こんにちは、みどり公園課の管理担当です。
突然ですがみなさん、子どもの頃を思い出してみてください。あなたにとって「公園」は、どんな場所でしたか?いつでも気軽に遊びに行けて、知っている子も知らない子もいつの間にか一緒になって遊んでいる。そんな場所だったのではないでしょうか?
そう、子どもにとって公園は、インフラ(社会基盤)と言えます。その公園をどの子にとっても使いやすく、それぞれの感じ方で遊べるようなより楽しい場所にしていきたいと考えています。そのために私たちは、“誰もが楽しめる遊具(インクルーシブ遊具)”を導入するなど、「みんなで遊べる公園」の整備を準備しています。
少し話は広がりますが、この公園の整備が、共生社会の実現に向けて一人一人の意識を、そして社会を変えていくきっかけになればよいと思います。
ハードルをとりのぞいていく、みんなで遊べる公園のコンセプト
鎌倉市では、公園にインクルーシブ遊具を導入するにあたり、3つのコンセプト「楽しむ」「つながる」「感じる」を設定しました。
このコンセプトをもとに、障害のあるなしや年齢などに関係なく、それぞれの子がそれぞれの形で楽しめる「みんなで遊べる公園」づくりを進めています。
インクルーシブ遊具とは?
ところでインクルーシブ遊具って、どのようなものかご存じですか?
英語のインクルーシブは「すべてを含む」との意味から、インクルーシブ遊具とは障害のある子もない子も、年齢も性別も関係なく、誰もが楽しめる遊具のことを示しています。
具体的にどんな遊具なのかと言うと
例えば…
ジャンプ遊具
地面からの高さが低く、小さい子や車いすからも乗り降りしやすくなっています。飛んだり、上に乗ったりして自分の動きと遊具の動きで、ゆれを“楽しむ”ことができます。
かいてん遊具
車いすなどからの乗り移りがしやすく、みんなで一緒に座ったり、回したりして遊ぶことができます。背もたれが頭の部分まであるハイバック席は、体幹が弱い子も安定して座ることができます。たくさんの子どもたちが同じ遊具に乗って、ふれあいながら、ココロも“つながる”ことができます。
すなば遊具(テーブル型)
車いすやベビーカーなどに乗ったまま利用できる高さの砂場です。みんなが同じ目線で並んで、一緒に砂遊びを楽しむことができます。砂の感触を楽しんだり、色々な入れ物に入れてみたり。それぞれの感覚で“感じる”ことができます。
いかがでしょう。みなさん、少しイメージが湧いてきましたか?実際にどのような遊具を置くかは、現在検討中です。楽しみに待っていてください!
では、次に実際にインクルーシブ遊具を取り入れている他市の事例をご紹介します。
インクルーシブ遊具を取り入れている、他市の事例
鎌倉市のお隣り藤沢市では2021年3月、秋葉台公園を整備し、インクルーシブ遊具を設置しました。
車いすのままアクセスできるスロープや難度のある動線を組み合わせた「複合遊具」、車いすのまま乗ることができたり、車いすの人も揺らす役ができたりする「スイング系遊具」などを設置し、誰もが遊べて、誰もが楽しめる広場となっています。
さて、少し長くなってきましたので、どこにつくるのか、またスケジュールについては、次の記事でお知らせしていきます!
(みどり公園課)