公共施設の“あさって”~公共施設の“あさって”これまでの延長線ではなく1.5歩先の未来で活躍する施設って?①
この連載は、広報かまくら令和5年4月号に掲載しています。
時代が変われば、公共施設の役割も変わる
建物の老朽化や人口の減少……鎌倉の公共施設は今、市役所を含めて、さまざまな問題に直面しています。
新しく建て直せば済む話?
コンパクトにすれば解決?
今やドローンが空を飛んで荷物を届ける時代。
世の中は、施設が建てられた約40~50年前から大きく変化しています。
テクノロジーの進歩はもちろん、ライフスタイルや価値観の変化、市民のニーズも多様化しています。
例えば、図書館と学習センターを一つにした場合。本を借りるだけでなく、さまざまな可能性が広がります。
ランドマークとして人が集ったり、地域交流ラウンジとして利用したり、時には子どもたちの居場所になったり──時間外にコンサートができたら面白いかもしれません。
さまざまな目的で人々が集まり、まちがにぎわいます。
では、公園やグラウンドはどうでしょう。
これらは災害時に救援部隊や物資を受け入れる場として活用できます。
さらに市役所や消防署の近くなら、より円滑な災害対応が期待できます。
各地ではさまざまな要素を組み合わせ、これまでの役割を超えた使い方がすでに始まっています。
まちの“あさって”は、皆さんとつくる
このように今の公共施設に求められるのは、多様な機能の集約、すなわち施設の複合化です。
場所・人・サービスなどの掛け算から生み出される新たな魅力が、市民の幸福度(豊かな暮らし)や持続可能なまちの実現につながっていくのです。
現在、深沢地区のまちづくりで検討している公共施設(市役所・学習センター・消防署・スポーツ施設)の再編は、市民の幸福度にどうつながっていくのでしょうか。
当連載では、鎌倉の1・5歩先の未来“あさって”を見据えながら、これからの公共施設の役割を皆さんと一緒に考えていきます。
(広報課・市街地整備課)