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まずやってみる!椅子をきっかけに地域が目指す新たな交流の誕生

こんにちは。政策創造課スマートシティ担当の松村です。

前回の記事では、「地域住民が交流できる場づくり」を目指して活動している西鎌倉地域プロジェクト会議で、どのようにプロジェクトを考えていったのか、議論の方法とポイントを中心にお伝えしました。

今回の記事は番外編です。プロジェクト誕生までの道のりを、議論の経過参加者の想いとともに、お伝えしていきたいと思います。


経験が「アイデア」を「実現」に導く

西鎌倉地域プロジェクト会議で、「地域住民が交流できる場づくり」に向けたコンテンツを考える中で、皆さんの趣味や特技、経験などを活かした様々なアイデアが出てきました。

趣味や特技、経験などを活かした様々なアイデア

いざやってみよう!となると課題や懸念点が

例えば、現在、地域団体にてイベント等の活動に取り組まれている方からは、「イベントを実施してもなかなか参加者が増えない」といった、周知の難しさや、イベントに対し興味・関心を持ってもらうことの難しさから、集客面で悩んでいるというリアルな声が寄せられました。

また、過去に地域団体にて大規模イベントの事務局を務められていた方からは、大規模なイベントを開催する場合には「準備や周知、調整等が非常に大変である」といった、豊富なイベントコンテンツを準備する場合は、運営側の準備や調整等が非常に多忙になることも含めて検討する必要があるといった声も寄せられました。

このような、地域での活動経験を踏まえた様々な意見が出てくる中で、1つ大きなコンテンツの実施を目指すのではなく、まずは小さくまちの中に変化を積み重ねていくことの重要性が見えてきました。

「アイデア」から「実現」に向けた議論経過

そこで、まずは出かけやすい環境として、常設の拠点づくりを目指していくことになりました。

「座れること」が交流を生み出す

出かけやすい常設の拠点づくりに向けて「まず何ができるのか」コンテンツ実施に向けた議論が始まりました。

議論では、第1回会議で出てきたアイデア「自由に座れる椅子」と、第3回会議で出てきたアイデア「朝の3分間スピーチ」のどちらが、より効果的なコンテンツかが焦点となりました。

自由に座れる椅子 or 朝の3分間スピーチ

最初に取り組むコンテンツは

両方とも魅力的なコンテンツであるといった意見が多く出る中、朝の3分間スピーチは「実際に自分が話すとなると難しい」といいた声や、「スピーチとして話をすることに少しハードルを感じる」など、少し抵抗を感じている方が多いようでした。

それに対し、自由に座れる椅子は、「まちを歩いている途中でホッと一息つくことができる」という声や、「交流や会話のきっかけが生まれるのではないか」などといった、賛成的な意見が多く出てきました。

皆さんの、出かけやすい「歩いて楽しいまち」から、交流できる「座って楽しいまち」にプロジェクトを広げていきたいといった想いから、自由に座れる椅子が最初に取り組むコンテンツとして決定しました。

実際にコンテンツ決定から約2週間程経過した3月19日(火)から腰越行政センターの正面玄関前の屋外スペースに椅子を設置しています。是非お近くをお通りになる方は、座ってホッと一息ついてみてください。

腰越行政センターに設置した「自由に座れる椅子」

今回の記事では、最初に取り組むプロジェクト「自由に座れる椅子」がどのようにして決まっていったのか、参加者の想いや議論の経緯を踏まえてご紹介しました。

これまでの西鎌倉地域プロジェクト会議での議論では、「まずは小さく試してみること」と「積み重ねること」の重要性を感じてきました。

今後も腰越行政センターに設置した「自由に座れる椅子」をきっかけに、西鎌倉地域プロジェクト会議では「地域住民が交流できる場づくり」を目指していきます。

オンラインプラットフォーム上では、今回の記事でご紹介した西鎌倉地域プロジェクト会議の議論の経過や参加者の想いを資料としてまとめ掲載しています。是非こちらから、より詳細な会議の中身をチェックしてみてください。