千客万来!漁協の朝市に長蛇の列
こんにちは! 市民ライターの原です。
今回のミヅキカマクラプロジェクトnoteは、10月2日に行われた「鎌倉漁業協同組合 朝市」の現地会場からレポートします。
鎌倉漁業協同組合の朝市とは?
感染症拡大防止のため長らくお休みだった鎌倉漁業協同組合の朝市が、実に3年ぶりに今年6月から再開されました。
鎌倉漁協の朝市は毎月第1日曜日、鎌倉パークホテル駐車場にて開催されます(1~3月、8・9月はお休み、荒天・不漁の際は中止)。鎌倉の海で獲れたばかりの魚介類に加え、地場産の鎌倉やさいなども並びます。
当日は8時30分ごろから商品購入の整理券が配られ、10時から朝市スタート。売り切れ次第終了となります。毎月来場される常連さんも多い地元で人気の催しです。
朝市は、今回が初めての私。「どんな様子なのかな?」とワクワクして会場に向かいました。
※朝市の様子は「とれたて写真20選」でも紹介しています。
スタートまで2時間、整理券求める人、人、人……
快晴に恵まれた朝市の会場。鎌倉市のSNSで案内されていたこともあるのでしょうか。まだ8時前にもかかわらず、もう整理券を求める列ができていることにびっくり!
8時30分に整理券配布が始まると、準備されていた180枚がアッという間になくなってしまいました。
休日の朝ということで、お子さん連れのご家族からご高齢の方まで年齢もさまざま。会場は海があるまちらしい地元らしさが漂い、秋の爽やかな潮風がとても心地よいです。
「さぁ、いらっしゃい!!」 10時、朝市スタート!
10時。いよいよ朝市がスタートしました!
整理券をにぎるお客さんが続々と会場に入っていきます。私も急いで地魚の並ぶテントに向かうと、漁師さんが出迎えてくれました。
ヒラメ、カマス、サザエ、ワカメ、8月に漁が解禁された鎌倉エビの魚介類に加えて鎌倉やさいも並んでいます。普段スーパーで目にするお魚はパックされた切り身や開きの姿なので、「エッ、こんなに大きい魚だったの!」と、まるごと一匹のサイズに驚かれさました。
お魚の種類や調理法、今日のオススメなど、漁師さんと直接お話できるのも朝市の楽しみ。活気あふれる朝市の空気に、地元にいながらプチ旅行気分です!
大船から来られたというご家族。お目当ての魚が購入できてうれしそうです。お子さんはヒジキを手にニッコリ!
平塚市から来られた男性は、大物のヒラメを誇らしげに見せてくれました。鎌倉漁協の朝市には初めて来場されたそうです。
来場された方々に感想を聞いてみると、「朝獲れたばかりだから、新鮮でおいしそうだね」「値段もお手頃でお得でした」と嬉しそう。
漁師の方々にとっても、地元で魚介類を販売する「地産池消」を進めることは流通コストが抑えられてお得。そして、魚を手にしたお客さんの直接見ることができるのは、何よりの喜びとのことでした。
朝市は、持続的な地域経済をつくる価値ある場でもあるのですね。
秋のおススメは?
漁師さんが見せてくれた立派なカマス。体長30~40㎝ほど、大きいですね~。
細長い体、とがった口、出っ張った下アゴが特徴的。産卵前の春と脂がのった秋が旬で、定番の塩焼き以外にも、鮮度のいいカマスはお刺身でも食べられるそうですよ。
こちらのカワハギも見事な大きさ!
カワハギは年間を通して獲れる魚ですが、旬のこの時期は味のよい大きな肝とクセのない白身が楽しめます。鱗がないので、魚を捌くことに慣れていない人でも挑戦しやすいお魚。「肝を溶かした醤油にお刺身は、お酒も進みますよ」と漁師さんが教えてくれました。もちろん、焼いても、揚げてもおいしくいただけますって!
更に鎌倉エビ!
鎌倉でイセエビが獲れることをご存じですか?
6〜7月の産卵期を経て水揚げされ、漁解禁のことを地元漁師さんは、「口開け」と言うそうです。鎌倉エビは濃厚な味と身がギュッと引き締まったぷりぷりの食感を楽しむことができます。刺身や姿焼き、身を取り出した後の殻の美味しい出汁を使った味噌汁や雑炊まで、余すことなく堪能することができるそうです。たまには、贅沢をして鎌倉エビを食べてみたいですね。
つかむと、どこかに行ってしまうのではと思うくらいイキイキと跳ねていました。
他にも、色鮮やかで鮮度抜群の魚がすぐ手に入ることに、鎌倉に住んでいて本当に良かったなと感じました。
さてさて、なんと開始40分後には棚の魚介類やコンテナの活魚、野菜類もすべて完売!「こんなに早く売り切れるなんて、これまでの朝市で最速じゃない?」と漁師さんも驚き顔。朝市は大盛況のうちに終了となりました。
鎌倉漁業協同組合とは?
鎌倉漁業協同組合の主な役割は、「漁師さんが安心して漁業を営み、鎌倉の豊かな魚介類を市場に届けるサポ―トと、海の資源を守るための漁場の管理」。鎌倉の方々に地元のおいしい魚介類を届けたい、豊かな食文化を守りたいとの想いで長年にわたり朝市を開催するなど、地産地消の場づくりをしてきました。
鎌倉市でも水産業の継続のため漁業の安全性向上と地域産業の活性化に向け、ミヅキカマクラプロジェクトの中で、漁業支援施設整備の取り組みが進められています。
という循環を生み出すことが目的なのだそうです。
お魚を買い求める人と漁師さんの笑顔、新鮮でおいしい魚、海辺のまちらしい活気あるにぎわい。
初めて朝市に来て、鎌倉の風物詩として朝市がずっと続いてほしいと感じました。だからこそ、漁業支援施設の整備が進んでいけばいいなと思います。
鎌倉漁協の朝市は、毎月第1日曜日に開催されています。旬の地魚や新鮮な野菜を求めて、ぜひ足を運んでみてください!きっと、鎌倉がもっと好きになるはず!!