公共施設の“あさって”~公共施設の“あさって”これまでの延長線ではなく1.5歩先の未来で活躍する施設って?⑧
この連載は、広報かまくら令和5年11月号に掲載しています。
深沢のまちづくり
これからのまちづくりで大切なこと
これまで図書館やグラウンドなど、施設や機能に焦点を当ててきましたが、今回は視野を広げて「まちづくり」について考えます。
ご存じの通り、市では深沢に新しいまちをつくる計画を進めています。まちづくりには、「50年、100年先、どんなまちにしたいか。それを実現するには、今どうしたらいいか」という視点が大切です。
ちょっと子育てと似ていると思いませんか。
「将来、自分の力で人生を切り拓(ひら)いていける人になってほしい。そのためには今……」ちなみに、これからの時代は学歴や肩書にとらわれない新たな力、冒頭の特集(1~3面)でもご紹介しましたが、豊かなリアル体験や、さまざまな人との交流が未来を切り拓く力につながると言われています。
実は、これと同じことがまちづくりにも当てはまります。
さまざまなヒト・コト・モノがまちなかで交わり、それによって化学反応が起こる、そこからまちに活気やにぎわいが生まれる─市はそういう視点で深沢のまちづくりを進めています。
これから人口減少と少子高齢化が懸念される中、深沢のまちが鎌倉・大船に次ぐ、鎌倉市の第三の拠点として機能することが大切です。
深沢のまちが目指す未来像
では、具体的にどんなことが検討されているでしょうか。
特徴の一つとして挙げられるのが、複数の用途を混在させて利用するミクストユースのまちづくりです。
住宅・商業施設・公共施設・グラウンドなど、いろいろなエリアが融け合うことで、まちに多様な表情を生み出していきます。前述の通り、さまざまなヒト・コト・モノが混ざり合うことで、まちにパワーが生まれ、まちづくりの推進力となっていくのです。
それに加えて、居心地がよく、みんなが歩きたくなるようなウォーカブルなまちを計画しています。まちなかで自然に人と人とが出会うことで、新しい風を呼び起こすことができます。
市役所や消防施設も、その中の一部として機能していく計画です。次回は、さらに鎌倉全体のこれからのまちづくりと、その中での公共施設の役割を考えていきます。
(深沢地域整備課・広報課)