市民対話に参加された方に聞いてみました!「スマートシティってどう思う?」
はじめまして。鎌倉市政策創造課スマートシティ担当の勝と申します。
今回は、私、勝が鎌倉市のスマートシティの取組についてご紹介します。
先日、スマートシティ市民対話にご参加いただいた市民の方、地域課題の解決に取り組んでいる交通事業者さん、現在デジタル技術を活用した実証事業に参加している市職員の3者に、「スマートシティってどう思う?」をテーマにインタビューしましたので、これから3回にわたってその様子を投稿していきたいと思います。
1回目となる今回は、令和3年度に実施したスマートシティ市民対話にご参加いただいたお二人の市民の方へのインタビューの様子をご紹介します。
市民対話に参加されたきっかけは?
勝
本日はインタビューの機会をいただきありがとうございます。
早速ですが、お二人はどのようなきっかけでスマートシティの市民対話に参加されたんですか?普段の活動なども含めて教えてください。
平野理恵さん
私はもともと環境問題に興味があって、コミュニティの力でごみ問題を楽しく解決していく「ゴミフェス532(ゴミニティ)」というイベントを仲間と一緒に運営しています。それで、スマートシティにちょっとだけ興味があって、初めてスマートシティ市民対話に参加してみました。
上岡洋一郎さん
僕は市内で不動産の仲介業をしています。学生時代は鎌倉の海でライフセーバーをしていました。最近では、「鎌倉ヘイセイズ」というボランティア団体を立ち上げて、毎週土曜日に鎌倉駅東口でごみ拾いをしています。
市役所の知り合いから「スマートシティの市民対話をやるからぜひ参加してみて!」と誘ってもらって参加することにしました。スマートシティが進んでいる中国の深センに研修に行ったこともあって、鎌倉はどうやるんだろう?と興味があったんです。
勝
実は上岡さんを市民対話に誘ったのは私なんです(笑)
お二人とも鎌倉のごみ問題に携わっているという共通点があったんですね。
市民対話に参加してみたけど、最初はよく分からなかった!
勝
実際に市民対話に参加してみてどうでしたか?
平野さん
昨年8月の1回目の市民対話に参加してみて、参加者からは活発に意見が出ていたんですけど、そこで出た意見がどう生かされるのか、最後まで分かりませんでした。それで私、すごーくモヤモヤしてしまって、9月の終わり頃に有志で市役所に意見を言いに行っちゃったんです!
上岡さん
平野さんから声をかけてもらって、実は僕も同じようなモヤモヤを感じていたので、すぐに勝さんに連絡をとり、意見交換の場を設けていただきました。
平野さん
クレームだと思われたらどうしようと不安にも思ったんですが、市民対話で出た意見がどう生かされるのかが、分からなかったことを率直に伝えてみました。
すると、10月の2回目の市民対話では、鎌倉市のスマートシティの現在地点やこれからの流れ、市民対話のゴールが明確になっていて、前回よりもとてもやりやすくなりました。
鎌倉市のスマートシティに、自分たちの意見がどう反映されていくのかが理解できたことで、意見がブワーッとたくさん出てきたんです(笑)
上岡さん
他の市民の皆さんの反応が変わったのがオンライン上でもはっきりとわかりましたね。今まで気づかなかった問題点が浮き彫りになって、参加者の間に結束感が生まれたのを感じました。
勝
平野さんや上岡さんたちから「話がある」と連絡をもらったときは、正直ドキドキしました。でも、なかなか言いにくいことを、正面切って言ってくださるのって、とてもありがたいです。1時間みっちり本音で話し合う中で、お互い「鎌倉をよりよいまちにしたい」という共通した想いがあることが確認できました。
2回目の市民対話では、お二人からいただいたアドバイスをもとに内容を軌道修正できたので、参加された市民の皆さんからより多くのご意見をいただけたのではないかと思います。
スマートシティのイメージが変わった!
勝
お二人は2回の市民対話にご参加いただいたのですが、参加する前と後で何か変化みたいなものはありました?
平野さん
参加する前は、「スマートシティ」=「デジタル化」で、何でもデジタル化していくというイメージしかありませんでした。子どもの教育でもGIGA(ギガ)スクールなんて聞くと、ちょっととまどいを感じる部分がありました。
ですが、参加する中で、デジタルを使うと、ある地域の課題解決の方法が他の地域に応用できたり、市全域で共有できることが分かって、デジタル化の良い部分が分かってきました。
上岡さん
僕は仕事柄いろいろな地域の人と話をすることが多いんですが、市民対話に参加したことで、自分の住む地域以外にも目を向けられるようになりました。例えば、ある地域の防災の課題は、その地域だけの課題ではなくて、市全域の問題、つまり私たちのまち全体の問題なんですよね。これってすごく大きいことだと思うんです。
鎌倉って人とのつながりを持ちたい人が多いから、課題を見える化してみんなで解決するという、スマートシティの理念は案外すんなりと受け入れられるんじゃないかな?
平野さん
参加する前はスマートシティなんて何のことだかさっぱりだったけど、今はスマートシティの取組が進んでいくと、鎌倉がどうなるのか、ワクワクしかないですね。市民対話でいろいろな意見を聞けたからこそ、そう思えるんだと思います。
勝
普段関わる機会のない市民の方と出会うことで気付くことって、意外と多いですよね。
スマートシティという取り組みには正解がなく、試行錯誤を重ねながら進めています。だからこそ、市民の皆さんから率直な意見をもらうことで、私たちだけでは見えなかった新たな視点に気付くことができるのです!
これからもこのような機会を設けていき、より多くの市民のみなさんと「スマートシティ」について共に考え、共に創っていきたいと思っています。
本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました!
~プロフィール~
平野理恵さん
埼玉県出身。結婚を機に鎌倉市民に。2021年初開催の「ゴミフェス532」の運営に携わる。子育ても仕事も全力投球が信条。
上岡洋一郎さん
鎌倉生まれ、鎌倉育ち。2020年、まちのために何かできないかと有志で「鎌倉ヘイセイズ」を結成。愛猫家。
さて、今回は市民の方へのインタビューの様子をご紹介しましたが、いかがでしたか?スマートシティ構想の策定に向け、市民の皆さんと市役所がどのように関わってきたのか、少しでも感じ取っていただければと思い、投稿してみました。
次は、地元の交通事業者である江ノ島電鉄さんへのインタビューの様子をご紹介します。是非見てくださいね!